第65話

衣更side



「あぁ!なんであの時、ほっとかなかったんだろ!」





目の前で項垂れる彼女を見てアタシは少し笑った





自分のしでかしたことを後悔しているらしい





「本能に従って帰ればよかった!」




グチグチと今更なことを言っている




「まぁ、仕方ないじゃない」




「そうだけどさぁ!」




ブツブツと文句をたれている彼女から目線を外す




そんなこと言っているが




同じ場面に遭遇してこうなるって分かっていても彼女は昨日と全く同じ行動をすることをアタシは知っている




ほっとくことができない





そういう性分なんだから仕方がない

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