第64話

「そういえば、あんたが来てない間に面白いことがあったみたいよ」 




サラは思い出したように話し始めた




「面白いこと?」




「アタシは直接みたわけじゃないから、詳しくは言えないけど


ここに高校生が来たらしいの」




「高校生が?」




なんでまた、ここに




受験でもすんのかな





「誰かと話している様子もないし、いかにも不良って感じで先生たちもたじたじだったんだって」





「ふーん」





ますます分からない





なんでここに来たんだろ





「誰か探してる様子でしきりにその中の女のコが辺りを見回してたって聞いた」





、、、ん?探す?




「その子の特徴とかは聞いた?」




「え?えーと身長は低めでハーフぐらいのミルクティー色の髪で可愛い子だったらしいけど」




「、、、まじかー」





昨日会った子とドンピシャだ




「、、、もしかして」




サラはあたしの様子で気づいたようだ





「うん、その高校生が探してる人はあたしだね」





項垂れるしかない

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る