第19話

突然のことでびっくりしたけど、古本さんの顔を見て安心したのは事実で




『、、ふぅ』




私は無意識に止めていた息を吐いた




「文、大丈夫か?」




古本さんの言葉に頷く




「そっか、巻き込んで悪いな」




『気にしないでください』




首を振りながら答えたことに古本さんは更に申し訳なさそうな顔をする




「おい、何話してんだ?こっちには人質がいるんだぞ?」




私達の会話が気に食わなかったのか、古本さんの態度が気に食わなかったのか、苛立った声を出すボスらしき人




「、、八坂さ」




「あぁ!?」




「自分のチームの奴らの顔と名前全部覚えてるか?」




「なんで、自分の手下なんかの名前を覚えないといけねぇんだよ!」




「俺はさ、覚えてるぞ」




「、、っ」




古本さんの真面目な表情に気圧されているのか何も言えないボスらしき人




「それが今関係あんのかよ!こっちには人質が、、」




「関係あったから、カズは言ったんだよ」




ボスらしき人が言いながら私を掴もうとしたけどそれをさっき会話していた前髪の長い男の人が止めていた




「、、ぐっ、てめ、、」




思いっきり腕で首を絞めて

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る