第17話

「その女が古本のか?」




「そうだ」




こっちに近づきながら、私を攫った人に聞くボスらしき人




その人は私の目の前に止まった




「へぇ、綺麗な顔してんじゃねぇか」




そう言いながら私の顔を掴む




「声を上げないんだな」




私の苦痛に歪んだ顔が面白かったのか笑いながら言ったこの人に腹が立つ




「連絡したか?」





私から手を離して後ろの人に声をかけたボスらしき人




連絡?誰に?




もしかして、、古本さん?




「する必要ないですね」




「あ?」





私が心の中で焦っていると後ろの人は否定して、ボスらしき人はキレていた




する必要がない?




「だって」




その人の言葉が、最後まで続くことはなかった

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