あの時、リツが言っていたことを本当の意味で理解することはできなかった

でも実際、わたしが思い出したのはリツでだけど『助けて』とは思わなかった

それ以上に、、たか君に会いたいとわたしは思った

なんでケンカ別れをしたんだろうとか会って謝りたいとか色々な後悔や心残りが頭の中を駆け抜けた

追いかけられながら考えることじゃないとは分かってる

だけど、思考と心がぐちゃぐちゃでどうしたらいいのか分からない

「いたぞ！」

「、、、っ！」

今ならリツが言った意味が分かる

確かにリツは大切で助けてくれるって分かってるからこんな時でも思い浮かぶ

でも、それ以上にたか君のことを考えてしまう

きっとこれが大事ってことなんだと思う

今になって気づくわたしはバカだけどそれでも願ってしまう

「、、たか君、助けて」

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