第6話

「もう来なくていいんだよ、たか君」




「、、、」




「君には君の時間がある、、もちろんわたしにも


高校からしてることだからって社会人になってからもしないといけないなんてことはないよ」




「、、だからもう来るなって?」




俯いた彼の表情は分からない




「うん


それに君も義務からしてることだし、負担が減っていいじゃない」




「、、は?」




「そもそもわたしと君の住む世界が違う


これ以上わたしにか、、」




関わらない方がいい




そう言おうとしたのに言えなかったのは彼に口を塞がれたから




「ん、、たか、く」




苦しくて呼んだ名前が聞こえないのか無視したのか続けるたか君に頭が更に混乱した




なんで彼がこんなことをするのか分からない




この行為にどんな意味があるのかもわたしには分からない




「鈍感もほどほどにしろよ


どうせ、なんでしたのかも分からないんだろ」




息を整えていたわたしにたか君は冷たく言った




酸欠で働かない頭でも彼を怒らせたんだと分かる




「望み通りここにはもう来ない


元気でな」




そう言って彼は家を出て行った

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