第87話
「では今から第1回!瑠璃ちゃんの護身術講座をはじめまーす!」
蘭葉高校に明日から通うことになって忘れられていた瑠璃の罰を今から解消していくことになった
ことの発端は昨日の夕方、3人が学校から帰ってきた時のこと
瑠璃がいきなり護身術を教えると言い出した
「最近何かと物騒だからねー
すぐにできるものを教えるねー」
なぜかと聞くとにこやかに答えてくれた瑠璃に私も柔らかく返す
「うん、ありがとう瑠璃さん」
「いいえー
あと瑠璃でいいよ、同じ歳なのにさん付けはあたしがむずむずする」
「分かった、、瑠璃」
「やーん、リンちゃんかわいいー」
「隙あらば抱きつくのやめてよ」
「なーんで、ミカちゃんに言われないといけないのー」
隙あらばと言ってる帝だけど、帝もよく私を抱きしめてるような
「俺のだもん」
「ちぇー、いいもーん
ミカちゃんが見てないとこ抱きつくだけだしー」
バチバチと帝と瑠璃は睨み合っている
この2人の間に挟まれている私を誰か助けて欲しい
「スズ、飯を運んでくれ」
「分かった!」
敬さんに言われて、これ幸いと2人から離れる
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