第55話

「王様の手足だからね」




そう微笑んで瑠璃は布団を頭まで被った




、、、これ以上は言わないか





瑠璃が何をしようとしてるか、、なんて言わなくても僕が分かってることなんて、気づいてるだろうに





それを言わないってことは巻き込みたくないってことか





僕はそれ以上、瑠璃に話しかけることなく部屋の本棚から本を1冊手にとる





題名は





「『いつでも君の味方』」




内容は罪を犯したとされる主人公の味方をし続ける恋人との恋愛ミステリーだ




それを手に僕もベットに入る




すると瑠璃は僕に抱きついて静かに眠った




僕はこの物語の恋人のように奮闘することは出来ないけど




一緒に罪を償うことは出来るよ





だから、それまで




「おやすみ」

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