第12話
私の部屋だったところに行って、必要な物を大きめのバックに入れる
全部は持っていけないな
ここにいたいっていう私のわがままをおじさんは聞いてくれた
そのおじさんがいない今、私がここにいられるわけがない
部屋を出る直前
振り返って部屋中を見渡す
色々な思い出がつまった私の家
「、、、お世話になりました」
そう言って一礼すると私は部屋を出た
こんな形でここを出ると思ってなかった
普通に高校を卒業して、就職して出て行って、おじさんに恩返しじゃないけどお礼をするつもりだった
もうできないけど
あ、おじさんの居場所聞きそびれた
聞きたいけど、あの人に会うのは嫌だ
もう、いいかな
私もうここにいる意味ないよね
大切な人はもうここにはいない
この世にはいない
あ、私が会いに行けばいいのか
単純な話だ、会いたいなら会いに行けばいいんだ
そう考えた私はバックに詰めたものの中から紙とペンを取り出して、おじさん宛てに手紙を書いた
時間がないから少しになるけど、おじさんには感謝を伝えたかった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます