第11話

「、、ゴホッ、、いたっ」




今日はお腹を思い切り踏まれた




昨日は階段から落とされて、一昨日は生卵を投げられた





暴力はひどくなる一方





それなのに真美ちゃんはまだ『私』にいじめられているらしい





そろそろ眼科に行った方がいいと思う





「、、どうしろっていうのよ」





私のボヤキに合図地を打つ人はいない





やっとの想いでマンションにつくと





「、、え?」





私の部屋の扉に退去する様に紙が貼り出されていた





急いでおじさんのところに行く





「あー、もしかして上に住んでる子?」





そこにいたのはおじさんではなく、知らない人





「松田さん、昨日倒れたんだ。それでここの管理者は俺になった」





「、、退去する様になったのは」





「あー、もう君も高校生で保護者が絶対いるわけじゃないでしょ?松田さんは住まわしてくれてたかもしれないけど俺はそうじゃないから」





「そんな、、」





いきなり追い出すなんてあんまりだ





「どうしてもいたいなら、、、」





そう言って男の人は私に触ってきた





「俺の相手してくれるなら考えてあげるよ」





「、、、っ!」





それが気持ち悪くて、その人の手をはじく





私をいきなり追い出したのはこう切り出すためだったのか





「ふーん、まぁ君がいいならいいけどね」





「、、、」





「家も何もない君が頼れる人なんていないだろうに、、、家具はそのままにしといてね、どうせ持っていけないでしょ?てことで、荷物まとめてさっさと出ていって」





冷たく私に言うともう用はないと、ドアを閉めた

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