第22話
「まず、最初に彼女が攫われた日、なんで探そうと思わなかった?彼女なら大丈夫だろうなんて甘い考えを持ってただろ
次に探し始めた日、なんでもっと早くに行動を起こさなかった?なんの音沙汰もない彼女に疑問を持つよな
次に巳基護から電話をされた日、なんで拍汪の奴らに相談しなかった?相談すれば何とかしようと動いてくれると思うよな
最後に巳基護と初めて話した日、なんで巳基護に何もしなかった?巳基護自体がケンカを得意としてないのを知ってたのにただ話して、さようならなんておかしいよな」
「、、仕方ないだろ!そうしないととキヨが危険な目に、、ぐっ」
俺がそう話した瞬間、俺は倒れていた
その体制になってすぐにお腹に圧がかかった
それをしたのは目の前の姐さんしかおらず、俺は姐さんに見下ろされていた
その目は今までと違って怒りを露わにしていた
「危険な目に合わせたくないと思ってしたお前のとった行動は全部間違ってたってことになんで気づかねぇんだよ!」
「、、えっ」
それってどういう
「攫われた日の当日、彼女はすでに襲われてたんだよ」
「、、はっ」
姐さんが言ったことを乾いた声しか出なかった
襲われた?
誰が?、、キヨが?
「それなのに情報を売れば大丈夫なんて甘い考えをしたがために何人の仲間が病院に行った?
結果的にお前がしたことは尊敬する人たち、大事な人にまで危険な目に合わせてたんだよ!」
「、、、」
それ以上何も言えなかった
俺がしていたことは全て間違っていたと思わざるを得なかったから
だが、俺は
「あいつら、、殺してやる」
と怒りが込み上げてきた
なんで、キヨをこんな目に合わせた?
なんで、仲間は怪我をすることになった?
となんでを繰り返していたが俺は動くことができなかった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます