第10話

『、、、』




リンさんからのメールに何も言うことはなかった




写真は合成だった?それをしたのは発音さん?




いきなりの真実に何も言えなかった




「スマホ、返して」




そう言ってユウからスマホを取った衣更さんはもう泣いてなかった




でも、怒りを露わにしていた




「、、なんで写真が合成って気づいたの?」




「、、、答える義理はないわ」




そう言って衣更さんは席を立ったドアに向かって歩き始めた




「、、まっ、、」




「ねぇ、、」




それを止めようと声を出そうとする前に衣更さんが声を出した





「あんたたちの記憶の中でハツがバイトに行ったのを見たことあるやつはいる?」





「、、バイト?」





衣更さんの質問に海は呟いた





「えぇ、あの子はバイトをしてたのよ


それを見たやつはいる?」




「、、バイトをしてたのは初耳だ」




「でしょうね


だって一回も行ってないんだもの」

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