第3話

本当に最初から何もなかったようにそれが当たり前と感じてしまうような言いしれない恐怖を私は感じた




うまく言葉にすることはできないけれど




これじゃ、発音さんは最初から必要ないと言っているようなものだ




それが私は衝撃で悲しかった




「、、ミオ」




「、、、」





そう気づいた私は発音さんが暮らしていた部屋に度々足を運ぶようになった




意識はしてない、ただ発音さんが帰ってるんじゃないか、前みたいに迎えてくれるんじゃないかと思うと自然とここに来てしまう




それに海は何か言いたげだったけど止めたりせずに寄り添ってくれた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る