前夜祭

貴女がいなくなった日常

第2話

美桜side




発音さんと決別して3日が経って夏休みが終わろうとしていた




それでも時間は止まることはなく進んでる




なのになんでかな




こんなにもつまらなく感じる




あの日発音さんに追い出された次の日に私は諦めることができなくて海の反対を押し切ってもう一度会いに行った




でもそこに発音さんはいなかった




部屋はそのままだったけど中の空気はその人がいなくなったことを如実に示していた




それを見て分かったことは発音さんはこの街を去ったこと




その後すぐにたまり場に戻って発音さんを探したけど見つかることはなかった




監視カメラを見たり、話を聞いたりしたけどそこには何もなかった




前に一度、衣更さんからの伝言で『党利発音が本気を出せばその存在すら消せる』と言っていたのを思い出した




あれは本当のことだったんだと私たちは痛感していた

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