第9話

コイツも地位や名誉で近づいて来た奴だと思ってた。



『付き合ってやってもいいけど。』



“その代わり、違う女といたりしても文句言わねぇならな。”



あり得ないくらいの上から目線で言ったのに



『いいよ。』



“あんたに私の処女貰って欲しいから。”



なんて言い始めたコイツ。



処女はあまり好きじゃねぇ。



初めての男はなんちゃらとか言うだろ?




でもまぁ…俺にそんな感情を抱く奴はいねぇって思ってたから



『ならついて来いよ。』




そう言って手も繋がずホテル街に向かう。

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