第6話

たまたま1人でG市をウロウロしていた俺の手を後ろから引っ張り




『チトセさん!!』



なんて声を掛けてくる奴を俺は1人しか知らねぇ。




振り返ればやっぱりそうだ。



『何?』



悪ぃ以外で話したのは初めてからもしれねぇ。




『今でも好きです!!』



また告ってくるコイツ。



卒業式以来のコイツからの告白だった。

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