第15話

そんなある日俺が高熱を出した時だ。



レントは調子が良くて、珍しく俺が寝込んだ時。



レントは俺の側から離れないでずって手を握ってた。



『辛くないか?兄ちゃんに移せ。兄ちゃん、ライトが辛いのは見たくない。』



ってずっと手を握って言ったんだ。



『ライトは俺より後に産まれたから、辛い事は兄ちゃんに渡せばいい。』



“兄ちゃんはライトを守る為に先に産まれたんだからな?”



“ライトが辛くならなくて済むように、兄ちゃん強くなるな。ごめんね。ライト”



ってレントは泣きながら言った。



翌日熱はレントに移り、俺の熱は平熱まで下がった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る