第14話
レントの調子がいい日、家族でピクニックに行った時だった。
『ライト行くぞ!』
とレントは俺の手を握ってはブランコの方に走りだす。
一つしか空いてなかったブランコ。
俺はいつでも遊べるからレントに
『お兄ちゃん乗っていいよ?僕が押してあげるよ。』
って言ったのに
『ライトは弟だろ?兄ちゃんが押してやる。兄ちゃんは我慢出来る!乗れ。』
ってレントは譲るんだ。
優しい兄貴…
大きくなった今でも優しい兄貴…
でも、素直じゃない兄貴。
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