第86話

私は涙目のまま笑って




『ありがとう…』




と言えば



『笑ったな』



ってユウヤも笑ってくれた。



ツバサは私の横を通り過ぎ



『ライト』



と言ってドア付近で立ち止まり



『ユカちゃん、また明日!』



と手を振って笑ってくれた。



ライトも布団から起き上がって



『チビ、明日な!』



って笑ってくれる。




彼等の笑顔を失いたくない。




夏までに覚悟なんて…





遅すぎる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る