第87話
壊れたのは彼女じゃなくて私だった。
地べたに座り込んで
『アンタにみんなの事を語って欲しくない。』
私は地面を見ながら話しだす。
だって立ってるのが辛い。
足が震える。
『私が傷つくのは構わない。でも…』
私は彼等を貶す奴は許せない。
何も知らないくせに語るのだってムカつく。
“彼等を貶すなら…私、アンタを殺してあげる。犯罪者にだってなってあげる。”
彼等を少しでも守りたい。
彼等に少しでも恩返しをしたい。
“私は…彼等の為なら犯罪者でもなんにでもなれるから。”
“アナタにその覚悟はある?”
私は本当に壊れてた。
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