貧乏な私が裕福な悪女に転生してしまいましたが、溺愛もされているので残りの人生楽しみたいと思います【グラウス編】

第17話

指はそのまま胸を弄びながら、唇が更に下へ下がっていく。

体中にキスが降り注ぐ。

誘ったくせに、今更恥ずかしくなり、両手で顔を隠す。

「何やってんだ……感じてる可愛い顔は、隠されると余計暴きたくなる……」

「やぁっ……」

大きな手で両手を頭の上に固定され、唇を塞がれた。

「ぅんンっ、ふっ、はぅっ、ぁ……」

「そういえば、あの執事君、大切な姫様がこんな突然現れた男に、こんな事されてるって知ったら、どんな顔するんだろうな」

何で今ジェードの話をするのだろう。

過保護だから、多少何か言われるだろうけど。

「正直、彼の過保護はただの従者のそれじゃないだろうな……殺されるな……」

「な、にっ……んっ……」

「いや、何も……俺に集中して」

突然グラウス様が足元に移動する。

下着がゆっくり脱がされ、少し足を開かされる。

今は十代で何も知らないお姫様でも、中の私は経験はなくても、多少の知識はあるつもりだ。

それでも、予想を遥かに超えた。

「あっ、グラウス様っ、何して……っ！？」

足の間に頭を入れて、大変な事になっている、普段は排泄に使う部分に何か温かいモノが音を立てて滑る。

体中に電流が走る。

頭が、痺れる。

「ひぃ、ああぁあっ……」

「声、抑えてろ……俺が執事君に殺される」

笑いながら物騒な事を言うグラウス様が、閉じようとする足をまた開く。

「そんなとこっ、汚いっ、からぁ……」

「汚くない。お前は素直に感じてろ……」

口を手で押さえながら、羞恥に耐える。

下の突起部分が温かい舌で舐められて、思い切り吸い上げられ、体がビクビクと跳ねて、達するけれど、やめてはくれない。

「はぁ……ンんっ、すっげぇ、溢れてくる」

「あぁ……んっ、気持ちぃいっ、ゃ、ぅ、あぁっ……」

突起を舌で刺激されながら、指が中で蠢く感覚に、腰が揺れてもっとと強請る。

「もっとゆっくり味わいたいが、あんまり時間かけてると、執事君に勘づかれてもそれはそれで、な」

確かに、ジェードにバレるのは何気にややこしい気がする。

ただ、これから起こる事は、もっと未知なる世界なので、少し怖い。

「大丈夫か？ 不安そうな顔、してる……」

「その……初めて、だから……少し怖いです」

胸の前で、服を握り締める。

したくないわけじゃない、どちらかと言えば、結ばれる事に憧れ、望んでいた。

けれど、やはり想像のつかない事に、恐怖がないわけはない。

子供じゃないから、何が行われるかくらいは分かる。

「そりゃそうだな。怖くないわけないよな。分かった」

そう言って、グラウス様は優しく笑って頭を撫でられる。

「ただ、俺のもなかなかにヤる気だから、このままやめるのは、正直キツいというか……だから、今日は……」

グラウス様の昂りが目に入って、顔に熱が集まる。

男性のソレを初めてリアルに目にしたので、その迫力に圧倒されて、釘付けになる。

「あまり、ジロジロ見るなっ……」

少し恥ずかしそうな顔をするグラウス様も、貴重で可愛い。

「足閉じて、そのまま……」

昂りを太ももで挟み、ゆっくり動き始めた。

「くっ……んっ……ぅ」

「あっ、やっ、ンっ……」

入ってないのに、グラウス様のモノと私の下の突起が擦れて、気持ちよくて、どんどん蜜が溢れてくる。

「その様子だとっ、お前も、気持ちいいっ、みたいだなっ、はぁっ、んっ、ちょっと急ぐぞっ……」

「あぁっ、あっ、ゃんっ、ひぅあっ、グラ、ウっ、ス、様っ……」

気持ちいい場所が擦れる度、自ら腰を動かす。

「あんまっ、腰揺らすなっ、間違って入ったらっ……」

怖いけど、何度も擦られる気持ちよさと、二人の荒い息遣いと熱、いやらしく響く水音が、私の頭を痺れさせ、狂わせていく。

「グラウス、さ、まぁ……ダメっ、んっ、これじゃ……いやっ……」

私の足を持ちながら腰を揺らしていたグラウス様が、私の伸ばした手を取るのに動きを止めて、体を密着させた。

私はグラウス様の腰に足を巻き付けて固定すると、グラウス様に抱きついた。

「なっ、ちょ、お前、何してっ、くっ……」

「グラウス様……欲しぃ……入れてぇ……」

中が疼いてたまらなくなって、快楽を得る為に貪欲になる。

それは、恐怖すら凌駕した。