虚無の果て 〜稲瀬美颯の場合〜

柚美。

プロローグ

第1話

――――奴隷制度。



学校にできた新しい校則。



私は……奴隷に選ばれた。



泣き叫ぶ事も、抵抗する事もない。



何も思わない。



私は、もう既に奴隷のようなものだから。



何も変わらない。



お前には奴隷がお似合いだと、そう言われたようだった。

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