第58話

話してるのに何故か笑いを堪えてるツバサ。



私の手を掴むユウヤは呆れ顔。




はて…?



コイツ等には日本語は通じないのか?


危機感と言うものが無いのかね…。



『ツバサ…?何笑って…ってユウヤ!何してるの?怒られるよ?ヤられちゃうって!いやっ…ちょっ待て、まっ…』



『クククっ…ユカちゃん、大丈夫だから!さぁ、乗って?』




ユウヤは私の手を掴んだまま車に近づき、ツバサは助手席に乗り込もうとしていた。




『はっ、はぃぃぃー?!私、まだ死にたくない!いや、まだ死ねないの!ユウヤ、離して!手を…手!』



『ウルせぇ。黙って乗れ』



そう言って運転席の後ろに放り込まれた。

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