▶主要登場人物の説明

柿崎ルカ

祖父も父も政治家。ルックスはいい。女子にもモテる。が、女子と会話をしたことがない。恋愛経験ゼロ。部活もバイトもしたことがなく、友人は一人もいない。両親の期待に応えるためだけに勉強一筋に生きてきた。しかし、頭はあまり良くない。運動も苦手。転生後、自分の人生を「つまらない」と言われたことがきっかけで青春を取り戻すことを誓う。そして、体育祭や文化祭。色々な行事やイベントに積極的に参加していく。しかし、間違った知識や恥ずかしい行動で他者から罵られ虐げられる。その経験のおかげで期待や失望の呪縛を解く手がかりを見つけていく。兎の人形となったルカ。人形には、怒りが一定量溜まると呪いが発動するスキルが備わっていた。


リーファ・クランツ

祖父は、世界で偉大な4人の『冒険者(ウォーカー)』の1人。祖父譲りの強大な魔力を受け継いでおり、幼い頃から将来を期待されていた。しかし、本人は将来ウォーカーになる気はなかった。それどころか、祖父や父を死に追いやったウォーカーを憎んでいた。祖父の存在のせいで学院内では、浮いた存在。本人も自覚している。無理に友人を作ろうとは思っておらず、学院の行事にもあまり参加しない。しかし、失った青春を取り戻そうとするルカに付き合わされ体育祭や文化祭に参加していく。暑苦しいルカに感化され、次第にリーファは行事やイベントを楽しみはじめる。一人称は、わし。趣味は、可愛いもの集め。

主に、遠距離攻撃。付与魔法が得意。


ライラ・ルーヴェル

本名:ロイ・ファンファン。身体機能が異常に発達した少女だった。感情を奪われ、マフィアの用心棒として生きていた。そして、転生後。リーファの祖父・ルードブルに拾われる。転生前、人を殺す機械として教育されていたライラ。感情が欠如していた。しかし、幼いリーファの面倒を見ていくうちに徐々に様々な感情が芽生えていく。だが、ルードブルの死で一変。『孫娘を頼む』と言うルードブルの遺言を遂行するために芽生えはじめていた感情を自ら摘み取った。全ては、ルードブルの期待に応えるため。しかし、ルカが現われライラは蚊帳の外へ追い出されてしまう。そして、ライラはルカに対抗心を燃やしていく。

『蒸気機関式乙女(ヴァルキュリア)』のライラ。戦闘が得意。


ニル・グリドーヴァ

元・エルフの国の姫君。両親や家臣・領民から次期女王と期待されていた。しかし、人間の男に騙され国を裏切ってしまう。逆賊の汚名を着せられ、失望され、国を追われる。裏切りと失望。ニルの心は闇に墜ち『闇エルフ』に。ニルは、自分の居場所を探す為に各地を放浪した。しかし、ニルは罵られ傷つけられた。サリウスに出会うまで、世界を呪っていた。特に男に対しての憎悪は消えることはなかった。しかし、世界の秩序や法律に縛られず我が道を突き進むルカに心を奪われる。そして、初心で奥手なルカを自分色に染めたい。と言う欲求に駆られていく。黒魔術荘では、管理人を務めており『火事・炊事・洗濯』が得意。


ルン

本名:ドゥーラ・イービル。保安官(ガンマン)だった中年男性。気さくで頼れる人物として町の人気者だった。しかし、悪党に妻や娘を殺され、信用していた仲間に殺されてしまう。転生後。やけを起こして酒浸りの日々を送っていた。が、マオと出会い変わっていく。生前、妻や娘が自分のことを『正義のヒーロー』と呼んでいたことを思い出す。妻や娘の期待を失望に変えてはいけない。転生組の相談役を買って出たり、悩んでいる者に声をかけたりと人助けを率先してするようになっていく。そして、失ったものを手に入れようと必死にもがくルカを影ながら応援している。対象者のにおいを嗅ぐと距離や場所関係なく見つけられるスキルを持つ。


マオ

本名:キリコ。一人称は、僕。生まれながらの超能力者だった少女。行き倒れていた自分を助けてくれた村人達の期待に応えたい。その一心で、人柱として死を選んだ。が、天変地異は治まらず村人達はキリコに失望した。転生して第2の人生をスタートさせてからも身勝手な大人達を恨み呪い続けた。しかし、子供に期待や失望もせず、ただただ優しく、悪い事をしたら叱ってくれるルンによって変わっていく。そして、ルカの出現でキリコの日常は騒がしくなった。しかし、心の底から笑って怒って悲しんで楽しんでいるルカ達の輪に混ざりたい。と、思うようになっていく。対象者の髪の毛を飲み込むと、その人の心・記憶を覗く事が出来るスキルを持つ。


ハク

本名:コノエ・ナツノジョウ。武士の子だった青年。仕えていた主君の期待に応えたい。その一心で、主君の側近に上り詰めた。いつも主君と一緒。しかし、それを妬んだ主君の妻に毒殺されてしまう。転生後、夜な夜な自分が仕えるべき主君を探し求め辻斬りまがいの事件を起こしていく。頼りなく、大した能力もない。しかし、青春を取り戻す為ならば権力者にも抗い、傷つけられた仲間がいれば傷つけた相手に果敢に挑む。そんなルカの人柄に惚れる。彼を主君と崇め付きまといはじめた。恋愛対象は男性で、ルカのことをそう言う目で見ている。笛の音で相手に状態異常を引き起こさせるスキルを持つ。


モルディアナ

本名:ヴァル・スカーレット。貴族の娘だった女性。頼まれたら断れない性格の所為で、反乱組織のリーダーとなってしまう。しかし、彼女たちは捕まり火あぶりの刑に処され死んでしまう。死の間際に見た民達の失望した眼差し。転生した後も、度々彼女の夢に現われ、彼女を苦しめた。人との関わりを極力避け、消極的になっていく。自分の主であるサリウスの言葉だけを聞いて人形のように生きていこうと決める。しかし、過去の過ちを繰り返さないために何度壁にぶつかり倒れても起き上がり立ち向かい、他者から罵られ虐められようが決して腐ることはなく、他者に対する慈悲や尊敬を忘れないルカの姿に恋い焦がれていく。炎を自在に操れる。重装兵士。防御力が優れている。


カナン・サリウス

父は、魔族の王。母は、亡国の姫。サリウスは半魔族だった。両親からは愛されていた。が、他の者達からは罵られ虐げられていた。しかし、父が『冒険者(ウォーカー)』に倒され母を奪われ、サリウスは見世物小屋に売られてしまう。ガルヴァ・チェ・ルーク学院の長アーベルト・ライナーに助けられる。父親譲りの強大な魔力は持ち合わせていなかったが、黒魔術の知識やセンスは十二分にあった彼女は学院の臨時顧問に。乗り気ではなかったが、アーベルトから期待され仕方なく引き受ける。他者から失望しか受けてこなかったサリウスにとって初めての経験だった。アーベルトにだけは、失望されたくはない。と思うようになっていく。

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