▶第1話シナリオ

高級マンションで一人暮らしをしている柿崎ルカ。

一日中、部屋に籠もり遊んでいる。

テレビでは、柿崎功厚生労働大臣が演説をしている。

ルカは、苛立ちを露わにしてテレビを消す。


外出中。

ルカは女性の集団に声を掛けられた。

彼は、年の割に若く見られる。

しかし、ルカは女性に耐性がない。

逃げるようにその場を去った。


食料品の買い物中。

ブレーキとアクセルを踏み間違えた自動車にひかれルカは重症を負ってしまう。

自動車と壁に挟まり出血多量のルカ。

悲鳴や怒号。非常ベルの音が聞こえる。

ルカは、死を覚悟する

だが、恐れはない。

ルカはゆっくりと目蓋を閉じていく。

「もしもし、起きてください」

ルカの耳元で女性の声がする。

目の前には、会社員風の格好をした女性が立っていた。


その女性は、ルカに名刺を差し出す。

そこには、転生プランナー・コウヅキアオイと書かれていた。

「一昔前まで、死神と呼ばれていました」

そうコウヅキは言う。


野次馬が事故現場に集まっている。

道を歩いているルカとコウヅキ。

通行人とぶつかっても通行人は、ルカの存在には気づかない。


喫茶店にて。

「さて、貴方にはこれからいくつかの質問をします。正直に答えてください」

コウヅキはルカに質問をしてきた。


名前や性別。年齢。血液型。体重。星座。持病の有無。家族の名前・性格。家族との良い・悪い思い出。小中高の学校名。所属していた委員会・部活名。テストの成績。ボランティアの経験。学校行事の良い・悪い思い出。バイトの経験。暴力を振るった経験。今まで何人の女性と付き合い・肉体関係になったか。警察に補導された回数。犯罪歴。


ルカは、言葉少なに答えていく。

父も祖父も政治家であること。

幼い頃から勉強一筋で生きてきたこと。

そして、親に失望されマンションで一人暮らしてきたこと。

全てを包み隠さず話す。


そして、全ての質問を終えコウヅキはルカに問う。

「会いたい人・行きたい場所とかはありますか?」

ルカは、少しの間考えて首を横に振る。


コウヅキは、ルカを連れ近場の駅へ。

そこには、蒸気機関車が停車していた。

「では、これから貴方を転生します。いってらっしゃい」

コウヅキは、ルカを列車に乗せる。


列車には、数人の乗客が乗っていた。

ルカは、席に座る。

すると、列車は走り出す。

外を眺めるルカ。

町がどんどん小さくなっていく。

そして、ルカは眠りに落ちる。

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