第7話
坂井さんはそう言って微かに笑みを浮かべると、私の胸を両手で滑らかに揉んで胸元にキスしてきた。私は堪らなく、声を上げて喘いでしまう。その瞬間を逃さずに、坂井さんはさらに奥へと入ってきた。私はそれが微かに痛いとも感じるのに、気持ち良さの方が数倍大きくて、心と体を支配する。
「すげ…気持ち、いいっ…。深い…」
坂井さんがそう言って腰を前後に動かしてくると、私は激しく喘ぎながら坂井さんの腰に手を当てて背中までなぞった。すると坂井さんはもぞっと一瞬動きが止まった。
「ううっ。腰。なぞる…な…って。こそばゆい」
「ふふっ。知ってるっ」
私は喘ぎながらも少し笑ってしまうと、坂井さんは私を見つめてまた笑うと、体を倒してきて私の唇を塞いだ。唇を重ねては舌を絡めて離してくれない。そしてキスをしながらも、腰の動きがさらに強まってくる。
耳元で坂井さんの喘いでいる吐息が聞こえる。
私の足を高く上げたり、横向きにして後ろから突いてきたり。朝だというのに、激しくて、何度も体位を変えて攻めてくる。次第に私も坂井さんも、すっかり汗まみれだ。
「も、…無理っ」
「ゆき…!だめ。まだまだっ」
「こ、壊れるからっ」
雪子、ではなく、ゆき、と呼ばれると、胸がキュンと切なくなった。なんだろう。ちょっといつもと違う呼び方なだけなのに。
「ば…!ここに来て…キツくなっ…」
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