第13話 小牧の独白3

友達には、他の恋!って言われて頑張ってみたけど。


頑張ったら頑張った分だけ、何か自分の中で、拗らせていってしまうものがある感じがしてた。





三船くんと出会ってから、その拗らせたものも無くなるかなと思ってたんけど。


どうやら、根は、そこそこ深いらしい。


しかも何でこんな時に、顔を出してくるかな。





でも、そういえば。


三船くんの前だと、何かするすると話してしまっている自分がいる。


こういう話、男の人の前でするの、初めてかも。何でだろ。





・・・そっか。


ちゃんと、受け取ってくれてる感じがするんだよな。


拙い言葉で出てくる、私のこの気持ち。


否定するでもなく、安易に同調するわけでもなく。


ただ静かに頷きながら、耳を傾けてくれてる、この感じ。





不思議な感覚。


あんなにテンパってたはずなのに、何か落ち着いてきたかも。

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