第17話 どういう事?

ハルカが「ん?重たい」と目を開けると、そこには英一が「あ、はよ」とハルカの洋服によだれをつけた。


ハルカが「にゃー。何するの?」と英一を睨んで居た。


英一が「何だ?全く人が家に住まわせてやって居ると言うのに、その態度は無いだろう」とハルカに怒って居た。


ハルカが「だって、この洋服は1番に英一から貰った物だもの」とハルカは涙を堪えて居た。


英一が「あー、悪かった。悪かった」と雑巾で洋服を拭いた。


ハルカが「どうせだったら、タオルで拭いて欲しかった」と英一にわがままを言うばかりで、英一は「じゃ、好きにしたら良いだろう?もう、お前の面倒は見切れない」とハルカに気持ちをぶつけた。


ハルカが「望むところだよ。どうせ、私以外にも良い女がいると思って居るんだから」と膨れて英一のアパートのドアを思いっきり閉めて出て行った。



英一が「やっぱり言い過ぎたかな?俺のばかばか」と頭を叩いた。



カノカが「何?何か朝から騒がしいんだけど?」と隣の部屋から顔を出した。



英一が「知らねーよ?俺が悪いわけじゃ無いんだからな」とカノカにも不機嫌な顔をして学校に向かった。



ササミが「おはよう。英一さん。今日は、ハルカさんは一緒じゃ無いんですか?」と英一に声を掛けた。


英一は「知らないね。あんな奴。何処にでも行って、好き勝手やっていれば良い」とハキハキとハルカの悪口を言って居た。



ササミが「もしかして、ケンカですか?あまりケンカしては、ハルカさんも可哀想ですよ」と英一の耳元で囁いた。


カノカが「もう、良いんじゃ無いの?喧嘩したければ思う存分、喧嘩すれば良いんだから」とササミに返事をした。



ササミは「そうですね?喧嘩は犬も食わないと言いますからね」とカノカの返事に答えた。


カノカが「よくことわざを知って居るわね?」と驚きを隠せなかった。


ササミが「それほどでもありませんよ」とカノカの返事に答えた。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る