第15話  ミナトの子供?

ササミが「今日、ミナトと待ち合わせをして居るから家を出るね」と朝早くにヒトミに挨拶をして家を出た。



ササミが「ミナト?どうしてこんな所に?」と思わず電柱の陰に隠れた。



ミナトが「お?待った?」と見知らぬ女性と親しそうに話をして居た。



ササミが「誰?あの子」と見知らぬ女性に目が付いた。



ミナトが「あ、今日誰かと待ち合わせをして居たような?まぁー、良いか。行こう」と見知らぬ女性にすっとぼけた様な顔をして2人で仲良く、遊園地に行ってお昼を食べて居た。




ササミが「あんなに待ち合わせをして居たのに、何であんなすっとぼけた様な顔をして、知らない女性とデートをしているのよ」とちょっと悔しそうにして居た。



見知らぬ女性に離れなさいよと今、出て行けるなら出て行きたいけど、そんな間に入れる勇気が出なかった。



ササミは、様子を見て居ると女性から「あ、お腹今日大きいの?見て?」と言う話題だった。



ミナトが「誰の赤ちゃん?」と尋ねると、女性から「ミナトの赤ちゃんよ?産まれたの」と嬉しそうにして居たのを見て、ササミは「全然、話が違うじゃ無い。じゃ、今までのは何だったの?」と何故か悔しいよりも悲しさや虚しさが込み上げて来た。




ササミは「もう、ミナトなんか知らない」とその場を後にした。



学校の周りでそれは、噂になって居た。



英一が「ササミ大丈夫か?お前、今日顔色悪いよ」とササミを心配していた。



ササミが「ミナトが、ある女性と赤ちゃんを作って凄く嬉しそうにして居たのを見て屈辱的だった」と英一に声を掛けた。



英一は「そうか。そう言う事あるよな?ま、元気出せよ」とオロナミンCを一本ササミに手渡した。



ササミはゴクゴクと勢いよく飲み、やけ飲みして居た。




ササミが「全く男って奴は、皆面白く無いんだから、私の何が悪いってのよ」といつの間にかミナトの愚痴を言って居た。



その頃、ミナトはある女性と結婚をして、呆気なく引っ越してしまった。




ササミは「あんなミナトに少しでも良いなって思った私が悪かった」とミナトに対して憤りを感じて居た。



その頃、ハルカが「ササミ、大丈夫?さっきからボーっとしているけど」とササミに声を掛けた。



ササミが「あぁ、大丈夫だよ。ちょっと今までの事が相場等の様に出て来ただけだから」とハルカに返事を返した。



カノカが「ハルカ、そっとして居てあげましょう?」と話し掛けて、カノカとハルカはその場を後にした。



ササミが「クソやろーー」と屋上から雄叫びを上げた。



その後、ササミは屋上から自分の教室に戻って行った。



カノカは、「やっぱり怒りたくもなるわよね?他にミナトって彼氏は彼女作って子供までできちゃって、別れる事になったから憂さ晴らしをササミは、したかったと思う」とハルカに話し掛けた。



ハルカが「そうなんだ。やっぱり、男の人との関係って難しいね」と深く考え込む様な仕草をした。



それから、ハルカは、英一の家に帰って行った。



ササミは、何だかつまらないと言った感じで家へと帰って行こうとした、その時にある小さな男の子が、「ね?お姉ちゃん。家が分からなくなって帰れなくなったの」と話し掛けた。



ササミが「家、何処?分からなくなったら、警察に行きましょう」と小さな男の子の手を引いて、警察署に行った。



警察官が、「この子の捜索願が出て居たから、此処で責任を持って保護しますので、ありがとうございます」とササミに声を掛けた。



その時に、警察署に駆け付けたのが、ミナトだった。



思わず振り向いたササミが、「あれ?もしかしたら、ミナトの子供?」と驚いて居た。



ミナトが「あ、送り届けていただいた様で…、え?ササミか?」とびっくりして居た。



ササミが「こっちの方こそ、びっくりして居たよ。この子はミナトの子?」と尋ねると、ミナトが「あー、この子は俺の子じゃなくて、彼女の子供で」とササミに返事を返した。



ササミが「じゃ、彼女さんはバツイチなんだ」とミナトと久しぶりに話をしたような気がした。



ミナトが「あの時は、ごめんな。何も報告が出来なくてな?」とササミに素直に謝った。




ササミが「良いよ。でも、いち早く私には報告して欲しかったな」とミナトに返事をした。



ミナトが「じゃ、俺はこの辺で帰るけど、ササミも幸せになれよ」と声を掛けた。



ササミが「幸せになれよかぁ。そんな人本当に居るのかな?」とミナトの言葉に一喜一憂して居た。












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