第3話 生徒会長&副会長を

今日はついてない!

いつもなら赤点とっていたこのゲームの身体『望』が赤点とっているのに、私にとってはスラスラ溶ける問題だった!

それはいい。

しかし、生徒会長『翠玲さま』の違和感を増してしまったようだ。

いつもなら、生徒会室での密着で2人でしごき勉強会のはずが、今回の小テストが全て万点近くだったのだ。

副会長さん『大隈愛造』にとっては不思議にうつったらしい。

大隈先輩がいうには、「おまえさん、ギリーの勉強会、そんなに嫌だったんかいな?」「ギリーのやつ、不機嫌だったぞ?」と、私たちの仲を訝しんでくる。

あーあ、知ってたら勉強会でもなんでも密着したのに、、、!


しかし!モブとして、2人の絡み合いを望む!!


そこで私は、ご褒美として、大隈先輩に『ギリー先輩と俺のペア女装ドレス』を作ってもらうことにした!

それを聞いていそいそと嬉しそうに、私の背丈を慎重に測って、以前と変わらない背丈に満足して、家庭科室に向かう副会長。

ギリー先輩に女装してもらったところで、白うさぎ先輩、『宍戸陸』先輩からもらった、イケナイお薬を生徒会長に飲ませて、副会長と2人っきりにすることにした!!


相談役として、イケナイ先生、『瀬海胡桃』先生に事情を話した。

自分が異世界転生したこと、この世界の外から来たことーー中身はお年頃の女生徒だということ。先生も納得して、協力してくれるようだ!

しかしながら、望月くんに手を出せないことになったのは気の毒なほど落ち込んでいた。やっぱり狙っていたのか。


「ここはそういう世界だから、イケナイお薬を飲ませるのは合法だよ()。しかしまあ、あの2人が一線を超えるのみたいとか、女生徒は怖いねえ。」

そこはいいじゃない!悪かったわね!いけない趣味持ってて!!

「あの2人はどうすればこのイケないお薬飲ませられるですかね?」

私が聞くと、先生はあっさり、

「私が、勉強会を開く程で、3人ーー君を含めて、紅茶を淹れるから、そのお薬をこっそり入れて仕舞えばいいさ。元々、紅茶を淹れるのは君の仕事だったし、僕はお手伝いとして見張ってるからさ。」



そんなこんなで、イケメンインテリメガネ美形と帰国女子イケメン生徒会長のめくるめくる、イケない愛が見れそうだ!!

あゝ楽しみ!!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る