レガート王国物語『魔族と人間』

紅葉琴音

第1話 腹の子を、、

北国がまだ『魔族』が出来上がる前の話。

1人の美女が子を孕んだ。あれよあれよという間に腹は大きくなり、でっけえ妊婦ってやつになった。

その女の番が教会の神父だったと、バレたのは生まれる直前。

こっそり愛を繋ぎに来たのだ。

しかし、番は相手が多くの異性の相手をしていた情婦だと分かると、途端に乱暴な口調で責めて、相手をひたすら殴った。特に腹を。頭を。子宮の位置を。

『オマエはマジョダ!!マジョ、、!!』

あれれ、言葉が紡げない、、。神父はおおいに焦った。

その時初めて、神様が声をかけてくださった。

ーーー『オマエは人間として一番してはならないことを行った。さぁ、なりなさい。身の程に。』ーーーー

神父の行いを見逃すことせず、彼をニンゲンではないものにした。

彼は北国『ダンデア』の初めての『魔族』と呼ばれる種族になった。

番の美女は『魔女』となって子が一瞬で大きくなった。大熊ぐらいの大きさだ。

美女の肌は暗褐色になり白いタトゥーがほとどされた。

目は真っ赤。

赤ん坊は魔女から破れ出てきて、膨れ上がり、と『ーーー』呼ばれる存在となった。


ここから『魔王』の生誕祭が始まる。

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