「洗い物、手伝おっか？」

んー、あとちょっとだから、大丈夫ー。

返してくれた伊織くんに甘えて、テーブルへお皿を持っていく。

ハイボールより、ビールのほうがいいかも。

確かまだ、冷蔵庫の奥にビールが１缶残っていた、はず。

冷蔵庫の扉を開けて、いちばん上段に、ジャムのビンに隠れているビールを見つけて、手をいっぱいに伸ばす。

ひとりで暮らすことになって、冷蔵庫だけは大きなものが欲しくて、奮発して買ったけれど、やっぱり私には大きすぎたかな…

思いながらも、踏み台代わりの椅子を持ってくるのは、めんどくさい…

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