第92話
私が持っていた、買い物かごを強引に奪いとった、伊織くん。
そのまま、私の半歩先を歩いてゆく。
そうゆうところまで、なんだか、照れ隠しが隠れているように見えて。
「海乃さん、今日のおかずなにー?」
振り返った伊織くんが、
「あー、またー、笑ってるー」
そんな、私の姿を指摘する。
はたから見たら。
私たちの関係はどう、見えるんだろうか?
さすがに親子には見えないだろうけれど。
恋びとにはもっと、見えないだろう。
・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます