第79話

うつむいて、感情の波に、耐える。



気を抜いてしまったら、泣いてしまうだろうと、思った。



そうして、思わずうつむいてしまったことにすぐに、後悔する。



…なにがなんだか…



激しく、混乱している。



『悲しい』わけじゃ、決して、ない。



『哀しい』んだと、思った。



自分が際限なく、哀れで。



気がつくとうつむいていたために、畳の上に、ぽたぽたと、涙が落ちてゆく…




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る