第29話
あっちこっちに、思考をさ迷わせていたら。
気がつくと、窓の外の雨が、ゆるくやさしくなっている。
さっきまでの、大きな雨粒がすべて、うそだったかのように、やわらかな霧雨に変わっていて。
さっきまでのどしゃぶりの雨、は。
まるで、私をこの場所へ閉じ込めておくため、だったみたいだな。
なぜかそんな風に、考えて、いる。
このとき、ぼうっと霧雨を眺めながら思ったことを、私は。
未だに思い出す……
・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます