第12話

後ろからあてがわれた、レースつきのブラジャー、は。



背中で、かちゃん、と、いう音を伴って、魔法のような早さで、私の胸に装着される。



「ね?言ったでしょ?上手だ、って」



得意気な声音は、少年のよう。



「…脱がすのだけ、だと思ってた」



「どっちも得意ですからー」



言いながら、シャツも着させてくれる。



こういうところは、紳士ぶるんだよな。



上の空で、考える。




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