5.世界大戦

第8話

ここまで黙ってみんなの言葉を聞いている結城。結城はやおら機関銃に手を伸ばす。


「俺らの集めた武器に手を出すな」

と鈴木。


「し。いいから。相田結城君。君はいじめられっこだし、全然戦えないだろうね。あっという間に即死の瀕死だろうね」

いじめっこのリーダーがそう言って結城を笑う。そこまで言われて結城はいらっとした表情を見せる。だけど結城は剣には手を出さない。機関銃の玉をどんどんポッケに詰め込んでいく。


「いくぜ、ベイビー! 俺たちの時代だ!!!」

そうリーダーが叫ぶと戦闘に突入して行く。


「まじか!」

生徒たちの好戦性に叫んだ岩木は自らも機関銃を抱え、そうして剣も携えた。


「どうする、どうする」

そう岩木がおたついていると


「人殺しなんてだめですよ! 岩木先生」

聖子先生が叫ぶ。


「おおおおおおお」

聖子先生の言葉に混乱する岩木。


「戦争かもしれないですけど、これはタイムスリップです! 元いた場所に戻ることを考えないと」


「おおおおお」

茫然としながら叫ぶ岩木から聖子先生が機関銃を取り払おうとする。しばらく岩木は聖子先生と機関銃のひもを引っ張りあっていたが、ある瞬間岩木が手放す。

機関銃を岩木から奪い取った聖子先生が叫ぶ。


「図書室に行きましょう!!!! 雷でタイムスリップしたんだったら、雷で戻れるかもしれません!!!」


「聖子先生、みんなの連絡先!!」

さおりの言葉。

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