2.タイムスリップ

第3話

「きゃ! なに?」

さおりが真っ先に叫ぶ。さおりの叫びに、みんなも教室の窓や扉をあけ外を見る。そこには戦乱の地が。


「え?」

「なになに?」

「どういうこと?」

いじめっ子たちはとまどうばかりだ。


「窓を閉めろ」

岩木が叫ぶ。いじめっ子たちがその号令に焦って窓を閉める。


「なんですか? 先生」

その言葉に岩木が窓の外に歩み寄り、うっすらと窓をあけ、外を見やる。


「どうやら戦争だな」

岩木が衝撃を受けながらつぶやく。


「どうしてですか?」

いじめっこのリーダー。

「知るか!」

と叫ぶ岩木。言葉を失う聖子先生。


「きゃぁ!」

再びさおり。さおりは黒板を見て叫んだ。


「今、3年後に成ってますよ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る