第48話
伊佐木の言葉に笑う松澤大樹。
「目くらまし効きますかね?」
「手遅れだよ」
「手遅れですか?」
「脳の穴が開いてない場合は、軽傷なんですよね?」
「そうだ」
伊佐木と松澤大樹は話し合う。
「それ以上に攻撃されたら」
「わしも君も知りすぎている」
「はい」
「わしはおいぼれだ。後継者も作れなかった」
「事情を話せないからでしょう?」
松澤大樹を敬愛の瞳で見つめる伊佐木。
「命を狙われるから?」
そこまで言うと背筋を伸ばし伸びをする伊佐木。
「一人でも多くを助けるために、感動だなぁ!」
「おいおいほめても何も出ないぞ!」
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