第3話
「なんだと、オリコン1を目にしてそんなことを言う?そうして曲を流す?」
「はい」
「なんだかなぁ!ここの料金俺がおごるつもりだったけど、やめるか。お前払い。気分わりぃ!」
「え?払えませんよ。ここの喫茶バリ高じゃないですか!」
場所は変わり。とある高級マンションの最上階。クイーンレコードの社長のマンションだ。キスをする音羽。そのお相手は、クイーンレコードの社長。女社長だ。
茶髪のロングヘアをさらりと流し、女社長。音羽の背中にシルバーのマニキュアの爪で抱き着く。
「作曲にテーマなんていらないよ。心地よくって甘辛い恋愛を歌うのが一番。だから俺がオリコン1なんだよなぁ」
二人がキスを交わしているのに、上の空の音羽。
「どうしたの?」
「マネージャー沢木のバカ野郎が、社会活動家のオリコン37位の英大の方が、俺の曲より、いい曲作ってるって言うんだ」
そこまで言うと、両手で女社長の体を引きはがし、向き合う。
「俺がオリコン1だから、俺が正しいよね?」
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