22.とうとう
第22話
洋次は既に新たなる待ち合わせ場所である、喫茶店の奥まった席に腰を下ろしていた。ネクタイを少しゆるめながら、ウェイトレスにホットコーヒーを注文する洋次。
すぐに喫茶店のドアの鈴が鳴る。コーヒーが来るまでと、手持ち無沙汰に、洋次が熱いお絞りで丹念に顔を拭いていると、
「ヨウさん!」
頭上から、ナナとおぼしき声。その声に反応し、お絞りから顔をあげる洋次。
「お待た…せ…」
ナナの言葉が終わると同時に、凍りついた洋次の顔。そうして、それを食い入るように見つめ、凍りついたナナ
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