第27話
しかし、しばの談笑の後、突然、話題を変え始める冴子。
「篠崎さんは、お子さんがお好きですか?」
内心ひやひやしはじめる冴子の両親。篠崎は口をほころばせながら言う。
「そうですね、結構好きな方かもしれません。友達の子供を見ていてもすごく、かわいいと思うし。他人の子でもあんだけかわいいんだから、自分の子供だったらもっとかわいいだろうなとは思いますけど」
冴子は問う。
「素敵ですね。ご結婚されたら、何人くらいのお子さんが欲しいですか?」
答える篠崎。
「そうですねー、最近は小子化が進んでて、一人しか居ないご家庭も多いようですが、僕は2人、いや3人くらい欲しいなと思っています。育てるのはちょっと大変になるかもしれないけど、やはり兄弟は多い方がいいんじゃないかと。あ、僕も実は、兄弟が3人なんですよ」
「ですって」
冴子はそう言い、自らの父と母を省みる。
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