if~もしも~ 『夏の花火、天才談義イン YouTube』

娯らっく

夏の花火、天才談義イン YouTube

第1話

「初めまして、アダルトチャイルズの一志です」

「こちらこそ初めまして、音羽です」


ファンたちが見守るYoutubeで一志と音羽がコラボする。


ファンがYoutubeを眺めながらタイピングする。

『わー開幕開幕』

『かっこいい、音羽さん』

『大好き、大好き、二人とも大好き』

『一志ぃ!』


「ここ夏だから、今回はかき氷が用意してあります。後は酒」

と一志。スタッフたちが、お酒とかき氷を用意する。


「かき氷?夏の風物詩だねぇ!」

嬉しそうな音羽が、かき氷を食べ始める。


それを見ながらウインドー脇、ざっと100程コメントが流れたのを見て、一志が話し始める。


「かき氷を片手に、早速本題に入るけれど」

と一志。言葉を続ける。


「音楽が世界を変えることがありますよね?」

その言葉を受けて音羽。スプーンをいったん置く。


「あるある、俺も反戦の曲を書いたことがあるけれど。音楽が世界を救うことは確かにあると思う」

音羽の言葉に身を乗り出す一志。


「音羽さんの、『戦火~いくさび~』、聴きました。ぞくっと来ました」


「その曲、夢で見て書いたって聞いたら驚く?」

二人の座るソファーは赤く、スタイリッシュだ。今回は、二人だけの談義になる。進行役はいない。


「え?まじっすか?天才は夢まで駆使するんですか?」

と一志。


「それよか、かき氷、先に食わなきゃ」

と笑いながら音羽。二人はしばし無言で、かき氷をほおばる。


「頭がきーんってくる」

と一志。


「ははは」

かき氷を食べ終え、しばしお酒を片手に腹ごなしをする二人。再び一志が口を開く。


「え?まじっすか?天才は夢まで駆使するんですか?」


「そうくる?」

と笑う音羽。言葉を続ける。

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