想いを胸に

声が聴きたい

第9話

その声を聴かせてよ

その声を響かせてよ

その声で話してよ


今でもキミの声が聴きたい

聴きたくて1人涙を流すよ


会いたいだなんて

もう言えないけど

それでも強く願ってしまう


どうしたらこの胸の傷み

消えてくれるのかな


またこの季節がやってきた

キミが居なくなったあの夏が

とめどなく溢れる涙が

会いたいと叫んでいるよ


どうしたらこの切ない思い

消えてくれるのかな


会いたい叶わない夢だけど

それでも夢をみてしまう


僕にとってのキミにとっての

想い出の場所で今日も1人

切ない想いを抱いて夢を見る


キミと約束したあの場所で

イマ思うよ『会いたい』と。


もう1度声を聴かせてよ

もう1度声を響かせてよ

もう1度その声で話してよ


この場所でも声が聴きたい

聴きたくてそっと涙を流すよ


笑った顔を見たい

そうキミとの思い出を

星空の下で1人願っている


どうしたら溢れ落ちる涙は

とまってくれるのかな


またこの季節がやってきた

キミと僕の生まれた季節が

あぁ、今年も泣いている

隣に居ないキミを想い泣く


どうしたらキミへの想いが

消えてくれるのかな


笑い合いたい夢をイマも見る

現実だと願ってしまう


僕にとってのキミにとっての

お互いの存在は以心伝心

2人で1つだったはずなのに


キミと約束したはずなのに

なんで『置いていくんだ』と。


キミの居ない世界は

モノクロで静かで寒くて

心が凍えてしまうよ


歩んでいく道が何もみえないよ

孤独と不安と寂しさに

潰されてしまいそうだよ


『ねぇ、会いたい、笑ってよ』

そう毎日語りかけてしまうんだ。


返ってくるはずのない答えを

求めて今日もキミに語りかける。


『会いたいよ』ってね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る