桜の花がイマ、咲く
第5話
小さな蕾がイマ
綺麗な花を咲かせるよ
その花はキミが愛した花
今年も桜の季節が訪れました
桜を見上げるとイマも思い出す
いつも一緒にいたよねと
キミと想い出の桜に語りかける
『ねぇ、桜みてる?満開だよ』って
そう、僕は隣に居ないキミを
思いながら語りかけるんだ
キミと過ごした日々は
切なくて暖かくて苦しくて
でも、それ以上に幸せだったよ
この指先で何度、涙を拭ったかな
この腕で何度、キミを抱きしめたかな
いつも一生懸命で弱音を
吐かなかったキミ
僕はそんなキミが心配だった
その儚げな姿が消えそうで
怖かった、だけど言えなかった
頑張るキミに
頑張らなくてイイなんて
そんな残酷な言葉言えなかった。
小さな蕾がイマ
笑顔が溢れる花を咲かせたよ
キミの名前みたいな花
満開の桜がヒラヒラと
星空の彼方へ散っていくよ
それはまるでキミが
居なくなった日と同じ景色
『ねぇ、そっちの世界はどう』って
今日もまた目の前の桜の木に
切ない気持ちを抱いて語りかける
キミとの想い出って何だろう
悲しくて辛くて儚くて
でも、それ以上に愛おしかった
この指先で、何度頭を撫でたかな
この手で何度、キミの背中押したかな
いつも笑顔で溢れていた
向日葵のような花
僕はキミの隣で笑っていた
もう隣にキミは居ない。
話したいなんて言えないよ
笑顔のキミに
情けない姿を見せるなんて
キミは何やってるのって思うよね。
怖かった、だけど言えなかった
頑張るキミに
頑張らなくてイイなんて
そんな残酷な言葉言えなかった。
居なくなったキミに伝えたい
僕はイマを生きているよ
少しずつ前を向いているよ
切なくて泣きたくなる日も
あるけどイマ伝えるよ
また逢う日まで『サヨナラ』と。
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