第51話
そんなおれを両親や兄貴、愛月の
兄貴たちは見るに見かねて無理矢理
野球チームに入れてしごかれた。
愛月の兄ちゃんには色んなところへ
連れてってもらって自分を変えた。
だからこそ、怒っているのかもしれない。
『悠太、思ってることは言わないと
誰もわからないんだぞ?愛月や竜真に
言ってみろよ。怖がる必要ないだろ?』
『竜真が心配してたぞ。』
『竜真が?おれのことを?』
『また、悪い方向に走っている
気がするっておれにいってきた。』
竜真はやっぱりすごいや。
よく人のことを見ていると思う。
竜真にだけは勝てないな。
『悠太、自分に素直になれよ。』
『うん、ありがとう。』
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