第16話

『じゃあ、呼んだら入ってきて。』




そう言って、

先生はうるさい教室へと歩いて行った。



元気がある、賑やかなクラス…

っぽいなあ、と感じる。


馴染むこと…できるかなあ、私。


人見知りだからな……。




『『『せんせー!!転校生ってマジ!?』』』



『『『どんな子?女の子?男の子?』』』



やっぱり、女の子か男の子か

気になるんだね…


そりゃ、そうか、当然か。




『うるさい、黙れお前ら。紹介する。

入ってきていいぞー、木崎。』



『はい。』




騒がしかった、教室が静まる。



全員からの視線を浴びて緊張する。


人前に立つの苦手だから早く席につきたい。





『木崎、自己紹介。』



『木崎 妃愛です。

よろしくお願いします。』





みんなの視線を一気に浴びて緊張する。




早く席に着きたくてウズウズする。


ほんとに居心地が悪い。


人の視線を感じる事が苦手なんだよ。




人前で立つのも慣れないといけないな。


ご令嬢としても慣れないといけない。

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