第15話

隣に歩く少女を見つめる。



パッチリ二重の瞳、長い睫毛

白い肌、どこか儚げな表情の少女。


美少女といわれる分類に入るだろう。



容姿がいいから、イジメがあった?



『どうして?帝国から転校してきたの?』


聞いては…ダメなのだろうが…

気になるものは、気になる。


聖リアから来たのが、もったいない。



『どうして…ですか。ここでやりたいことうーん……感じてみたいことがあったから無理言って転校してきました。先生が思ってるイジメではないですよ。』



俺が、疑っているイジメではないって

あっさり、否定された…。


疑っていることバレていたのか…



『やりたいことかあ。まだ若いし

色んな経験して学校生活楽しんでね。』



『はい、ありがとうございます。』




素直で優しい彼女。


お嬢様学校に通っていただけのことは

あるな、と感じる。



この学園でやりたいこと?が

ハテナって思うけど、触れないでおこう。



妃愛ちゃんが触れてほしくない

部分ーーーだと、思うから。


そっとしておこう。

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