第13話


ドタドタドタ、バンッ!



誰かが走ってくる音が聞こえる。


理事長さんが呼んだ

担任の…先生が来るのかな?


どんな人かわからないから、緊張。



『はぁはぁはぁ、1分以内ってはぁはぁ。ふざけんなよっ!』



『ちょっと、遅いわね。体力おちた?それとも年をとったのかしらねえ。』



『そんなわけ!!!はあっ!?』




えっと?親しそうに話してる2人。




この人が担任の先生だと言うのか?


見るからに若い先生だけど?


昔、ヤンチャしてました雰囲気あるけど?




『妃愛ちゃん、紹介するわね。

佐久間 雄介よ、わたしの息子なの。』



『は、はぁ。木崎 妃愛です。』



あ、息子さん……なんだ。


顔立ちが少し…似てる。

性格は似てなさそう…なのかな。



『ひめかちゃん?よろしくね。

君の担任の佐久間 雄介です。

えっと32歳です。って年齢は知らなくていっか?あはは。緊張しないで。』



『よろしくお願いします。』



『じゃあ、よろしくね雄介。

あっ、ひめちゃん、屋上にはなるべく近づかないでね。あまり…おすすめしない。』



『屋上?』



『暴走族の集団がたまってるから。』



『はい、ありがとうございます。』




あ、集団ね…………。


それなら、大丈夫……だけどね。

ちょっと、慣れてる………し………



理事長さん経由で保護者に

伝わるのが嫌だから

大人しくしておこう。

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