第2話

私には両親がいない。




お母さんは私が2歳の時に

病気で亡くなったと聞いた。



わたしを妊娠中に病気が見つかった。



だけど、お母さんは治療をしないで

わたしを出産することを決めた。




いろんな葛藤があったと思う。



いろんな苦しみがあったと思う。



いろんな悲しみがあったと思う。




それでも、お母さんは私に会いたくて


治療を拒否してまで出産を決めた。




わたしが生まれてなかったらもう少し


長く生きていたのかもしれないのに。




お父さんは誰だか知らない。




中学生になるまで私はあっくんのことや

お父さんのこと何も知らなかった。




寂しいとは思わないようにしていた。




おばあちゃんやおじいちゃん従兄弟

お母さんのお姉ちゃんやお兄ちゃん


みんなが私のことを可愛がってくれた。




真実を知るまでは寂しいと思わなかった。





時々、きてくれるあっくんは優しくて

本当に大好きだった。




大好きなあっくんにはもう会えない。

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